胸全体をなだらかにして、きもの向きの体型に整えるものです。えり元がすっきりし、着くずれ
しにくくなります。
胸全体をなだらかにして、きもの向きの体型に整えるものです。えり元がすっきりし、着くずれ
しにくくなります。
地紋が浮き出た光沢のある絹織物。縮緬よりも薄手でやわらかい。友禅染に使われることが多い。
平安時代から江戸時代に、貴族や公家が装束・調度品に目印として用いた文様。振袖や留袖など
に多く使われるようになります。七宝、亀甲など幾何学的で格調高い文様です。
生地を多彩な色で絵画のように染め上げる技法で、17世紀末に宮崎友禅齋が始めたとされていま
す。完成までに数か月かかる手書き友禅は高級品ですが、型紙を使って大量に染めることのでき
る型友禅もあります。
現在は京友禅、加賀友禅、東京友禅などがあります。
明治時代からは平民に苗字が許され、どの家も紋をもつようになります。きものに紋をつけると
格が上がり、礼装になります。五つ紋が最も格が高く、三つ紋、一つ紋と続きます。
背中につける紋は、氏神様に守ってもらう意味があるという説もあります。付け方では、染め紋
と縫い紋があり、染め紋が格上です。
身ごろの両脇のあいてる部分。女性のきものには必ずありますが、男性のきものにはありません。
きものの肩から裾までの丈。着丈におはしょりを足した寸法です。きものに仕立てるときには、
身長+2~3cmで採寸します。
広幅を二つ折りにして芯をいれた帯。総柄で表裏に模様があり、重くて結ぶのが大変です。現在
では花嫁の振袖に用いられます。
準礼装。ほどよい華やかさがあるので、改まった訪問のときなどに着ます。ミス・ミセスともに
着ることができます。
ミスの第一礼装。成人式、結婚披露宴、パーティーなどに着ます。
表と裏を別々に織って袋状に縫い合わせた帯。表に文様があり、裏は無地が多い。幅約30cm、長
さ4m以上あり、二重太鼓結びのほか、いろいろな変わり結びができます。
裏地をつけずに仕立てた夏用のきもの。6月から9月ごろまで着ます。
袋帯や名古屋帯の半分の幅のもの。ゆかたや紬などに結びます。帯揚げや帯枕は使わないので、
気軽に結ぶことができます。
長じゅばんに縫いつけたえり。えり元を美しく見せると同時にきものの汚れを防ぎます。白が基
本ですが、色えりや模様入りもあり、普段着のきもののときに楽しめます。
袷のきものの裾や袖口につける裏地のこと。裏地はおくみ、前身ごろ、後身ごろ……と八枚にわ
たるのでこう呼ばれますが、裾まわしともいいます。歩くときにちらっと見えます。
肌に直接着る下着。素材は、肌ざわりがよく、吸湿性のいい木綿がおすすめです。
金銀の箔と刺繍を施すもの。豪華な文様で振袖や留袖に使われる。
何色かの色糸、金銀糸を使って模様を表した織物の総称。佐賀錦が有名です。帯のほかに帯締め、
そうじ、バッグなどにも用いられます。
胴に巻く部分を半分に折って、芯を入れて仕立てあ帯。大正時代末に名古屋で考案されたと言わ
れています。
袋帯より短く、一重太鼓結びにします。
きもののすぐ下に着て、きものの汚れを防ぐもの。袖口や振り、裾からちらっと見えるので、色
の組み合わせにも気をつけましょう。
袷のきものの裏地で、八掛(裾回し)の上につく部分。八掛と縫い合わせて用います。
真綿やくず繭からつむいだ糸で織ったきもの。落ち着いた光沢があり、おしゃれな普段着として
人気がある。結城紬、大島紬などが有名です。
仕立てたときに模様がすべて上向きになるように、生地に模様がつけられたもの。絵羽ふうに柄
付けされたものを附下訪問着、小紋ふうのものを附下小紋といいます。
長じゅばんや男性きもののように着丈に合わせて仕立てたきもの。おはしょりになる部分がない。
強く撚った糸を用いるため表面に細かいしぼ(=しわ)ができる織物。
きものの染物のほとんどが縮緬を使用している。
強く撚りをかけた糸により、しぼ(=しわ)ができる織物。麻、木綿、絹などで織られる。肌触
りがよく、夏用。
きものを仕立てるための生地。一反(長さ約12.5m)で一枚分のきものをつくることができます。
足にぴったり合うサイズを選びます。女性には白い足袋が基本です。
小紋柄や色つきのものは普段着のきもののときに楽しみましょう。
また、外出時は汚れやすいので、替えの足袋は必ず持ってでかけましょう。
きものや帯をつつむ保管紙。厚手の和紙でできており、防湿・防虫効果がある。
布製もあり、呉服店などで購入できます。
長じゅばんやきものの胸元に締めるもの。正絹の博多織が使いやすく、初心者にはおすすめです。
きものにつけて、重ね着をしているように見せるえり。えり元に重厚感・華やかさを出し、礼装
に用いられます。
上質な麻糸を用いた織物。通気性がよく、夏用。
正絹=シルク地のこと。
生地を細かくつまんでくくり、色を染める技法。くくった部分には色がつかない。手間がかかる
ため高級品
厚みと光沢がある絹織物。新潟県五泉市産が有名。名古屋帯に多く用いられます。
きもの全体に柄がちりばめられている染物、大きな柄、小さな柄、縞柄でも小紋という。カジュ
アルな場面で着るきものです。江戸小紋は一色染めで遠目には色無地のようにも見え、紋をつけ
ると略礼装にもなります。
足袋についている留具。4つと5つのものがありますが、袴を着る場合は5つの方が足首がキレイ
に見えます。
長じゅばんの上に締めたり、おはしょりをつくるために結んだり、帯を結ぶ際のに仮ひもとして
使ったりします。
ミセスの第一礼装。結婚式での新郎新婦の母親、親族、仲人の女性が着ます。必ず五つ紋が染め
抜かれ、帯より下に豪華な模様があるのが特徴です。
きものを計るのに用いた尺。一尺は約38cmで、大工仕事などに用いる曲尺の一尺よりも約8cmほ
ど長いものです。もとは鯨のひげでつくったことからこの名前がついています。
松やツルなど縁起のよい植物・動物などを文様化し、おめでたい意味を持つ文様。
格の高いきものに限らず、幅広く使われます。
糸を部分的に染めて、かすれたような模様を織り出す方法、またはその織物。久留米絣や伊予絣
が有名です。
お太鼓や飾り結びの形をととのえるもの。市販されているものには両脇にひもがついていますが、
その上からガーゼでくるむと、結んだときに安定しやすくなります。
帯の形をととのえ、ゆるまないように締めるひも。多くの場合組みひもを用い、丸組と平組があ
ります。きもの姿全体をひきしめる役目もあり、色あわせも重要です。
帯の体に巻く部分に入れて、帯にしわがよらないようにするためのもの。
帯枕をつつみ、帯の形を整えるもの。胸元の装飾にもなるので、きものや帯とのコーディネート
が大切です。
帯の下にあって、きものを折り込む、女性のきもの着付けるときに着丈を調節する部分。
前身ごろに付け足した半幅の部分。その縫い目をおくみ線といい、着付けるときにはその線が体
の前でまっすぐになるように気をつけます。
奄美大島の絹織物。泥染による艶のある黒色は人気があり、高級品。
後ろえりの部分。こぶしひとつ分くらいを抜くのが標準ですが、年齢や体型、髪型に合わせて調
整します。
抜きすぎるとだらしなく見えてしまうので注意が必要です。
きものの模様の付け方で、全体が一枚の絵のように描かれたもの。白生地や仮仕立てしたものに
絵をつけているため、
模様が縫い目でとぎれることはない。
留袖や振袖、訪問着など格の高いきものに用いられます。
着物を着て前を合わせたときに上になる部分。下になる部分は「下前」
黒以外の一色で染められたきもの。紋をつけると改まった装いになります。
子どもの入学式・卒業式、茶会などに適しています。
ミス・ミセスともに着ることのできる第一礼装。結婚披露宴や叙勲など格式のある場所への訪問
などに着ます。
裏地をつけて仕立てた秋~冬用のきもの。期間としては10月上旬~5月。
6月から単衣(ひとえ)に衣替えしますが、最近では気候にあわせて着ることもあります。
きものを全部ほどいて洗い、もう一度仕立て直すこと。 長い板に張ってかわかします。 仕立て直すときに、傷んだ部分を別の部分と入れ替えたり、寸法を変えることもできます。